July.'09
約1億年前に大陸から分離したと考えられているマダガスカルには、独特に進化した動植物が多く見られます。
国土に広く設けられた国立公園、森林保護区に生息するキツネザル、爬虫類の多くはマダガスカル固有種と言われ、「星の王子様」で有名なバオバブも、マダガスカルでしか見れない品種が多い木です。
南北に走る高原が風を遮るため、うっそうと森林が茂る東部とサバンナの西部では景観が大きく異なる特徴も持っています。
6つの国立公園を有するアツィナナナの雨林群は東部を代表する古い森林で、ここで生息する動植物の8~9割は固有種であると言われています。
棘のような岩が連なるカルスト台地、ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区は西部に位置し、その特異な景観は、アツィナナナの雨林群とともに世界遺産に登録されています。
「タナ」の俗称で知られる首都、アンタナナリボは丘陵の王宮を中心に開けたマダガスカル最大の都市です。
随所にフランス統治下の名残が見られる入り組んだ路地と坂道は、秋にはジャカランダの花で彩られ、散策がいっそう楽しくなることでしょう。
途中、アナラケリー・マーケットに立ち寄り、最高品質と名高いバニラの香りを楽しむのも一興です。
尚、キツネザル、マダガスカル固有の動植物を見物できるレミュールパークやチンバザザ動植物公園、マダガスカル最初の首都、アンボヒマンガの遺跡へのアクセスも便利で、観光の拠点としても便利な街です。
どこまでも広がる大自然や都市の熱気から離れたいと感じたら、リゾート地へ足を延ばしてはいかがでしょう。
「インド洋のタヒチ」と称されるノシベは北部に位置するビーチリゾート地。
年間を通してマリンスポーツが楽しめ、ハイクオリティなサービスがヨーロッパでも人気です。
また、イランイランの産地としても有名で、工場からは甘い香りが漂います。
アンチラベは、フランスの避暑地を思わせる温泉リゾート地で、アンタナナリボから日帰りできる気軽さが受けています。
マダガスカル共和国
Republic of Madagascar
アンタナナリボ
マダガスカル語
フランス語・英語
アリアリ
-6時間
夏 10~20度
冬 16~27度